住宅ローンの選びかた
住宅ローンを選ぶ際には、いわゆる「提携ローン」と「自分で探す」がありますので、順にチェックしてみましょう。
提携ローンにする?自分で探す?
「提携ローン」は不動産会社と金融機関が提携して取扱う住宅ローンで、借りやすさや手続が簡単といった特徴があります。
「自分で探す」場合は、金融機関等の住宅ローン商品を調べ、窓口に行き、物件関係書類の準備を自分で行う必要がありますが、多数の商品から比較検討できる特徴があります。
それではそれぞれの特徴を整理してみましょう。
1.提携ローンで組む
- メリット
- 借りやすさが挙げられます。提携ローンは不動産業者や物件に対する信用度に基づき企画されているため、借り手の条件さえクリアすれば、一般的なローンより借りやすいのが特徴です。
- 自分で探す場合と比べて手続が簡単です。手続きは不動産会社が代行してくれる上、必要な書類も不動産会社の案内に従って源泉徴収票や免許証のコピーなどを提出すればよいなど、スムーズに進められます。
- デメリット
- 複数の金融機関の住宅ローン商品を比較できないため、希望する金融機関がない、望む金利タイプや期間などがない場合があります。
- 不動産会社により5~10万円程度の手数料が必要な場合があります。
2.自分で探す
- メリット
- 希望に叶う住宅ローン商品を見つけるために、複数の金融機関の住宅ローン商品をとことん比較することができます。金利、繰り上げ返済の自由度、トータルの返済額など、納得して決断することができるでしょう。
- デメリット
- 自分で全て行う場合は、時間や手間がかかることが挙げられます。比較検討には一定の時間をかけ知識をつける必要もありますし、また、物件購入期限までに「物件審査」「与信審査」を通し着金する必要があります。
自分で探す際のベストな方法は?
提携ローンと自分で探す場合の特徴を整理してきましたが、ここからは自分で探すにはどういう方法があるかをご紹介します。
1.銀行等の金融機関のウェブサイトや相談窓口に行く
付き合いのある銀行や、ノンバンク系の金利が安い金融機関など、いくつかをピックアップしてから相談すると良いでしょう。
商品決定までの流れ
1. ウェブサイト等で金融機関を探す
2. 保険会社のウェブサイトで情報を収集する
3. 金融機関の営業員から説明を受ける(金融機関へ来店、オンライン相談)
- メリット
- ウェブサイトでのシミュレーションはもちろん、相談窓口で専門職員にじっくり話を聞くことができます。中には全国展開する住宅ローン専門の金融機関もあり、利便性や安心感を感じられます。
- デメリット
- 別の会社の商品と比較検討をしないと、より安い金利の商品を見落としてしまう。
- 複数社と相談すると時間や手間がかかり、スケジュールが逼迫してくることも。
2.比較サイトで自分で比較検討する
比較サイトは商品を比較する際に一般的な方法ですが、住宅ローンでも同様に様々な比較サイトがあり便利に比較できます。
商品決定までの流れ
1. ウェブサイト等で比較サイトを探す
2. 比較サイトで情報を収集する
3. 複数の会社へ資料請求をする
4. 連絡が来た複数社から話を聞く金融機関を選ぶ
5. 金融機関の営業員から説明を受ける(金融機関へ来店、オンライン相談)
- メリット
- 複数の住宅ローン商品をまとめて比較できるところが便利です。
- 資料請求もまとめて複数を請求できるので1社ごとにする手間が省けます。
- デメリット
- 自分で選ぶポイントを決めておかないと、複数社からどれを選んでいいのか困ることも。
- 複数社から連絡が来ますので、1社1社に返信や面談予約などの対応が必要です。
3.仮審査申込サービス、FP相談を利用する
ウェブサービスで仮審査申込までできてしまうサービスも出てきていますので、窓口にいちいち行かなくても良い利便性があります。
専門家のFP相談サービスを利用すると、住宅ローンをはじめ様々なお金のことを相談できます。
商品決定までの流れ(仮審査申込サービス)
1. ウェブサイト等で仮審査申込サービスを探す
2. 仮審査申し込みをする
3. 仮審査の結果から申し込む金融機関を選ぶ
4.金融機関の営業員から説明を受ける(金融機関へ来店、オンライン相談)
商品決定までの流れ(FP相談)
1. ウェブサイト等でFPを探す
2. FPへ面談予約をする
3. FPと相談し(来店、自宅やカフェ、オンライン)、申し込む金融機関を選ぶ
4.金融機関の営業員から説明を受ける(金融機関へ来店、オンライン相談)
- メリット
- 審査申込サービスは、オンラインで仮審査申込やいくらまで借りられるかを調べることができ、手間を省くことができます。
- FP相談は、住宅ローンはもちろん、家計管理・保険・資産形成(貯金含む)など様々なお金を相談できます。
- デメリット
- 審査申込サービスは、オンラインで手間が省かれるとはいえ、審査申し込みをするためには多くの情報を入力する必要があります。
- FP相談は、1時間あたり5,000~10,000円の費用がかかることが一般的です。
最後に
住宅ローンを選ぶ際の方法別にメリット・デメリットをご紹介しました。
新しいサービスも出てきているので、購入までの時間に余裕があるうちに情報収集を進めておくことがオススメです。それぞれに特徴がありますので、どのポイントを重視するかを考えた上で、ご参考にしたいただければと思います。