アドバンテスト記事_12/24

生命保険とは

一般的には「人」を対象としている保険が生命保険、「モノ」を対象としている保険が損害保険として整理されますが、
この記事では医療保険を含めた「人の生死や健康を対象としている保険」を生命保険として4つに分類してご紹介します。

1. 死亡保険
2. 医療保険・疾病保険
3. 介護保険
4. 死亡保障付きの生存保険

日本では生命保険(個人年金保険を含む)の加入率は80を超え、男性81.7%、女性83.0%となっており(※1)、ほとんどの方が加入していると言えるでしょう。生命保険の加入や見直しのタイミングは、「就職」「結婚」「妊娠出産」などの大きなライフイベントがきっかけとなるようです。
夫婦でどのような保険がぴったりなのかを考える上で、まずは生命保険の種類についてチェックしてみましょう。

※1 生命保険文化センターの平成28年度「生活保障に関する調査」

死亡保険

保険の対象となる方(被保険者)が死亡または高度な障害状態になった場合に、受取人(契約者が指定)が保険金を受け取れる保険です。

万が一の不幸な事態が起こったときに備えるもので、主には残された家族への保障を目的として加入します。代表的な種類として、定期保険、終身保険、収入保障保険があります。

1.定期死亡保険(定期保険)

死亡保険のうち、保障される期間が「10年」「60歳まで」のように限定されている保険です。

<想定する利用シーンは☝️>
保証期間が限定されているため、被保険者が働き盛りのときに万が一の事態があった際、配偶者や子供などの家族に対し、その後の生活費を準備する手段として利用できます。

2.終身死亡保険(終身保険)

死亡保険のうち、保障される期間が限定されず、保険の対象となる方(被保険者)が亡くなるまでの契約になっている保険です。

<想定する利用シーンは☝️>
保証期間が限定されないため、被保険者が万が一のときに、残された家族の相続税をはじめとした納税のための原資などとして利用できます。

3.定期保険特約付終身死亡保険(定期付き終身)

上記の「定期死亡保険」と「終身死亡保険」を組み合わせた保険です。

<想定する利用シーンは☝️>
子供の教育費が多く発生する期間は定期死亡保険特約で保障を厚くし、その時期が過ぎ後は終身死亡保険で長く保障することができます。

4. 収入保障保険

定期死亡保険の一種で、万が一のときに受け取れる保険金を、一度ではなく一定期間にわたり分割して受け取れる保険です。

医療保険・疾病保険

対象となる方が病気やケガをしたときに給付金を受け取れる保険です。
主に病気・ケガによる医療費の支出に備えて加入する民間医療保険で、入院・手術などの医療費が高額になる治療に備え、公的医療保険※の補てんを目的として加入する保険です。

民間の医療保険は入院・通院・手術等への保障になります。例えば入院の際に1日あたり5千円や1万円などの入院給付金、手術をした際には「1回xx万円」のように手術給付金を受け取ることができます。特定の病気(生活習慣病、三大疾病、女性特有の病気等)にかかった際には、給付金が上乗せされる医療保険もあります。

※病院で診察を受けた場合に健康保険証を提示することで医療費が一部負担になりますが、その公的保険のことです。小学校入学前であれば2割負担、小学生以上69歳以下であれば3割負担で診察や治療が受けられますね。

1.定期医療保険

医療保険のうち、保障される期間が「10年」「60歳まで」のように限定されている保険です。
一定期間だけ病気やケガの保障が得られ、契約を更新しない限りは、保障期間が満了すると保険料の支払いも保障もなくなります。

2.終身医療保険

医療保険のうち、保障される期間が限定されず、一生涯の保障を得られる保険です。
平均寿命が増加する中、高齢になり病気やケガのリスクが増加する場合にも契約切れになることなく保障されます。
なお、同じ年齢・保障金額で定期医療保険と終身医療保険を比較すると、定期医療保険の方が保険料は安くなる傾向にあります。

3. ガン保険

ガンになった場合に給付金を受け取れる保険で、給付金額や受け取れる時点は商品により様々です。例えば、ガン診断時に一時金、ガンで入院した際に入院日数分、ガンの手術を受けたらその回数分、のように給付金を受け取れます。ガン保険にも保証期間が限定される定期タイプと、一生涯保障される終身タイプがあります。

4. 所得補償保険・就業不能保険

病気やケガが原因で働けなくなった際に、働ける状態になるまでの期間の「就業により得られるはずだった所得」をカバーする保険です。加入条件はは働いていることが必要で、一月あたりの給付金額も平均所得に比べ高く設定することはできません。
なお、死亡保険でご紹介した収入保障保険と名前が似ていますが、収入保障保険は「被保険者が亡くなった時」に、所得補償保険は「病気やケガで働けなくなった時」に給付があるようにこれらは異なる保険です。

介護保険

介護が必要な状態になった際に給付金を受け取れる保険です。
給付金は1回でまとまったお金が支払われるもの、数年間に渡り少額が支払われるものなどがあります。
また、給付金の支払い条件は、介護保険法で定められている区分(要支援1・2、要介護1~5の7段階)の一定以上であることという商品もあれば、保険会社独自に基準を設けている商品もあります。

死亡保障付きの生存保険

生死混合保険とも呼ばれ、保険期間中に亡くなっても、保険期間の満了時点で生存していても保険金を受け取れる商品です
そのため、貯蓄や資産運用の代替手段として将来の資産づくりに用いられることもあります。

1. 学資保険・こども保険

保険期間の満期まで親が生存していたらまとまった満期金や祝金が、満期までに亡くなった場合には一時金や一定期間にわたり分割する形(育英年金)で保険金が給付される商品です。
保険の内容は様々あり、親の死亡保障をつけないものも増えており、子供が所定の年齢になったら学資金が支払われるものや、その後の保険料が免除となるものもあります。子供の年齢は15歳や18歳になる際を設定するケースが一般的です。

2. 個人年金保険

老後の生活資金を準備する目的で利用される保険で、その名の通り年金のように支払われる商品です。
年金受取期間を「10年」「20年」のように定めるものを「確定年金」、それに対し、一生涯受け取れるものを「終身年金」と言います。
個人年金保険の年金は、金額が一定の定額年金と変動型の変額年金があります。

3. 養老保険

満期まで生存していれば満期金が受け取れ、満期までに亡くなった場合には満期金と同額の死亡保険金が受け取れる商品です。
満期以降の人生に必要な資金の準備を行えるもので、同時に万が一の際にはまとまったお金を受け取れます。

まとめ

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